MESSAGE 代表あいさつ
技術が持つ可能性を探求し、
新たな“価値”の創造を目指して
2017年、私たちミカサは創業100周年を迎えました。広く認知いただいている「MIKASA」ブランド確立のきっかけは、先達の方々のボール開発の熱意に端を発すると思います。第二次世界大戦以前の1932(昭和7)年、ミカサのルーツのうちの一社にて「縫い目のないゴムボール」が開発されました。やがてこのボールが、日本における中空ボールのルーツとなり、広島の一企業である私たちを「バレーボールのMIKASA」として世界に知られるメーカーへと導くことになりました。その原動力となったのは、創業から脈々と受け継がれ、求められるニーズに応えるために磨き続けてきた「技術力」と、それを育て生み出し、さらに広く世界へ広めよう・発信しようと邁進してきた「人間力」に他ならないと思います。
私たちの持つこの強みは、工業用ゴム製品の分野でも生かされ、船舶およびポンプ関連分野においても確固たる地位を築きました。中でも水潤滑軸受は環境にもやさしい技術として、日本国内だけでなく海外からも高い評価を受けています。今では、球技用ボールを中心としたスポーツ用品と、工業用ゴム製品はミカサの事業の大きな2つの柱となっています。そして、創業100周年という節目を経た今、次なる100年に向けて、私たちは、この「技術力」と「人間力」という財産を見つめ直し、既存の2つの事業分野でより高まるニーズに応えることはもちろん、時代の新たなニーズに対応すべく「第三の柱」となる事業を模索しています。時代はこれまでとは比較にならない速さで変化しています。私たちの強みを「変化」に融合させ、ミカサは新たな“価値”の創造に向けて邁進します。